「相談できる友だちなんていない」——おひとり様の終活、誰に頼めばいいのか

文・御嶽亜由美(みたけ行政書士合同事務所)

「遺言とか後見人とか、やらなきゃいけないのはわかってる。でも誰に頼めばいいのかわからない。専門家に頼むにしても、お金だけ持っていかれる気がして」

先日、そう話してくださったシニアの男性がいました。

おひとりで暮らしていらして、入居しているアパートも独り身の方ばかりとのこと。

「相談できる友だちなんていない。年寄りは年寄りが嫌いだから」

その言葉が、ずっと頭に残っています。

やらなきゃいけないとわかっている。でも、動けない。そういう方は、きっと少なくないと思います。


終活が進まないのは、あなたのせいではありません

おひとり様の終活が進まない理由は、「意欲がない」からではありません。多くの方が、似たような壁に直面しています。

相談できる人がいない。配偶者がいない、子どもがいない、あるいは頼れない。同世代の友人とは、こういう話をしにくい。「弱みを見せたくない」という感覚もあるかもしれません。

専門家を信頼できない。弁護士、司法書士、行政書士——名前は聞いたことがあっても、何が違うのか、何を頼めるのか、わからない。「法律の説明はしてもらえるけど、自分の不安を受け止めてもらえなかった」という経験をお持ちの方もいます。

何から始めればいいかわからない。「終活」という言葉は知っていても、具体的に何をすればいいのか、整理できていない。

どれも、もっともなことだと思います。


「相談相手がいない」と「終活ができない」は、別の話です

相談できる家族や友人がいないことと、終活の準備ができないことは、イコールではありません。

むしろ、おひとり様だからこそ、専門家との契約によって「相談相手」と「実務の担い手」を確保することができます。

たとえば、こういった備えがあります。

任意後見契約

判断能力が低下したとき、あらかじめ決めた人が財産管理や医療・介護の手続きを代わりに行う契約です。「入院するとき誰が手続きするのか」「施設に入れるか不安」そういった問題に、備えることができます。

死後事務委任契約

亡くなった後の手続き(葬儀・遺品整理・各種解約など)を、信頼できる人に委任しておく契約です。「死んだ後のことを誰かに頼みたい」という希望を、法的に実現できます。

遺言書

財産を誰に渡すか、自分の意思として残すものです。「国に持っていかれたくない」と思うなら、遺言書がその答えになります。

全てやる必要はありません。何が必要かは、人によって異なります。


まず、不安を話してみてください

当事務所がご相談で最初にすることは、制度の説明ではありません。「何が不安で、何を決めたいのか」を一緒に整理することから始めます。

そもそも自分の課題が何なのかわからない、という状態からで構いません。漠然とした「なんとかしなきゃ」という気持ちだけ持ってきてくださっても大丈夫です。

終活に必要な手続きは人によって違います。課題の整理から一緒に取り組む——その交通整理が、当事務所の得意とするところです。

当事務所の通常の面談は有料ですが、無料でご相談いただける機会も設けています。まず話を聞いてもらいたいという方は、お気軽にご連絡ください。

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【お知らせ】

終活ミニ相談会を開催します

「元気で生きよう PROJECT vol.1」

2026年10月24日(土)10時〜15時
会場:グリーンホール(中野区大和町2-2-17)
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参加自由・予約不要・雨天決行・終活ミニ相談無料。
耳の不自由な方、外国人の方も大歓迎です。落語・耳つぼジュエリー・お花のリースなど、ほかのブースもあります。気軽にお立ち寄りください。